第109章

アルバートが勧めてくれた通りは、エミリーの予想とは少し違っていた。そこは活気に満ちた飲食店街だったのだ。

路地に足を踏み入れた途端、様々な食べ物の匂いが鼻をくすぐった。飲食店街は人で溢れかえっており、エミリーは先ほど動きやすい服に着替えておいて本当に良かったと胸をなで下ろした。あのウェディングドレスのままこの人混みを通り抜けることなど、到底不可能だっただろう。

かなり空腹を感じてはいたものの、並んでいる屋台の大半は、彼女がこれまで一度も口にしたことのないような食べ物ばかりだった。

彼女はわずかに眉をひそめ、少し戸惑うような表情を浮かべた。

しかし、チャールズは落ち着き払った様子で前を歩...

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